
ウルドライULDRY
ウルドライとは
ウルドライは、前立腺がん(先進医療)や顔等の皮膚のたるみ治療にも用いられているHIFU(High Intensity Focused
Ultrasound)を用いた、レーザーによる切らない多汗症・腋臭症の治療法です。
HIFUは肌のたるみ治療、引き締め治療としては有名でその地位を確立していますが、汗腺治療にも効果があることはまだ有名ではありません。しかしHIFUによって汗腺の働きを抑えることができることは2014年に発表された臨床試験結果)1によって示されています。
この研究ではMFU-V(HIFUのこと)による多汗症患者の腋窩照射の治療効果を検証しており、大きく分けて2つの項目を評価しています。
① 局所麻酔使用の有無による治療効果への影響の検証
男性3名、女性11名を被験者として、局所麻酔なし群とリドカイン(局所麻酔)±エピネフリン(血管を収縮させて出血を抑える薬)群とで比較しています。その結果局所麻酔の有無で結果治療効果への差はないこと、エピネフリンを使用したほうが被験者の施術による不快感が少なかったことがわかりました。
② Hyperhidrosis Disease Severity Scale(HDSS:多汗症の自覚症状を4段階に分類した評価)による治療効果の検証
男性13名、女性7名を被験者として12名にMFU-Vによる治療を2回、8名には治療しているふり(偽治療)を行い、治療効果を比較しています。その結果、治療群では12人中10名(83%)で発汗量が50%以上減少し、8名(67%)でHDSSが2ランク以上の改善を認めたのに対して、非治療群では全く改善を認めませんでした。
HDSS:Hyperhidrosis Disease Severity Scale
(1)まったく気付かない、邪魔にならない。
(2)我慢できる、たまに邪魔になる。
(3)どうにか耐えられる、しばしば邪魔になる。
(4)耐えがたい、いつも邪魔になる。
またウルドライではミラドライでは治療が難しかったチチガ(乳頭周囲の臭い)・スソワキガ(陰部の臭い)にも対応可能となります。
1) Mark S. Nestor, MD, PhD et al(2014), “Safety and Efficacy of Micro-focused Ultrasound Plus Visualization for the Treatment of Axillary Hyperhidrosis” J Clin Aesthet Dermatol. Apr; 7(4): 14–21.
ミラドライとウルドライの違いは
ウルドライもミラドライと同様に皮膚に傷をつけることなく汗腺に熱ダメージを与える点では変わりません。違いは、ウルドライは超音波によって熱を発生させているのに対して、ミラドライは電磁波で熱を発生させている点です。そのためミラドライでは電磁波が照射された面に熱を発生させるのに対して、ウルドライでは超音波を点に集中させて熱を発生させることになります。つまりウルドライでは治療対象の汗腺にピンポイントで超音波を当てる必要があり、これば腋窩のような広い部位の治療においてはやや不利になりますが、範囲が狭いスソワキガやチチガなどの治療においては余計な範囲に熱ダメージを及ぼすリスクが減るため、逆にメリットとなります。
ウルドライの痛みは?
施術中の痛みはほとんどなく、ダウンタイムも非常に短いです。もともと皮膚のたるみを改善するために顔に照射する機器ですので、その痛みが強くないことは想像できると思います。
また軽度の皮下出血やひりひり感が数日出ることがありますが、ほとんどの場合自然に軽快します。
施術時の痛みが心配な方は麻酔の使用も可能ですのでご相談下さい。
ウルドライは何回の治療は必要?
基本的には一度で効果を実感できることが多いですが、治療対象の汗腺が1度ですべて破壊されるわけでは無いため、完全に症状が消失しないこともあります。その再度は施術を行うことで効果が得られることがあります。
ウルドライの治療がおすすめされる方
チチガ/スソワキガ:乳頭周囲や陰部の臭いが気になるかた
一番おすすめされるのはチチガ/スソワキガの方です。
先述のとおり、ウルドライではピンポイントに熱ダメージを与えるため、乳頭周囲や陰部といったミラドライでは治療の難しかった狭い範囲への照射も可能です。乳頭周囲や陰部は腋窩に次いでアポクリン腺が多いことがある部位です。アポクリン腺を破壊することで、臭いの改善を期待できます。
腋窩多汗症:日常生活で脇の汗染みが気になるため、汗の量を減らしたいかた
腋窩に汗腺(エクリン腺)が多く存在するために発汗量が多いことが原因です。ウルドライによって汗腺(エクリン腺)を破壊することで発汗量の減少が期待できます。ただし診察の結果次第ではミラドライをおすすめさせて頂く場合がございます。
腋臭症:腋窩の黄色い汗ジミ、臭いが気になるかた
アポクリン腺というエクリン腺よりもたんぱく質や脂質を多く含んだ汗を分泌する汗腺が多いことが原因となります。ウルドライではアポクリン腺も破壊することが出来るため、臭いの改善が期待できます。診察の結果次第ではミラドライをおすすめさせて頂く場合がございます。
ウルドライの安全性
ウルドライは非常に安全性の高い治療です。ウルドライの治療に使用するHIFUはたるみに対する医療機器としては米国FAD(食品医薬品局:日本の厚生労働省にあたる組織)でも承認されています。皮膚が薄い顔への使用を主としている機器であるので、熟練した術者が行えば熱傷等の合併症もめったに起きることはありません。
ウルドライのメリット
・治療効果が半永久的
・FDA認証の治療機器であり安全性が高い
・皮膚表面に傷痕が残らない
・日帰り治療が可能
・ダウンタイムが短い
・腋臭、多汗症に加えてスソワキガ、チチガへの治療も行える
効果/悩み
・ワキガ
・多汗症
・チチガ(乳輪周りの臭い)
・スソワキガ(VIOの臭い)
治療の流れ
STEP1 診察 | ドクターの診察を十分に行い、治療方針を決定します。 |
---|---|
STEP2 術前準備 | お痛みへの軽減対策として、局所麻酔を行います。 |
STEP3 施術 | ご希望の施術部位に器具を当て治療を行います。 |
STEP4 施術後のケア | 特になし |
施術について
施術部位 | 脇・陰部・乳輪 |
---|---|
施術時間 | 60~90分程度 |
施術間隔 | 1度の治療で効果をご実感頂けますが、ご希望に応じて3ヶ月程度空けて追加施術を行うことも可能です。 |
施術前の準備 | 皮膚状態が問題なければ通院の必要はありません |
施術後の通院 | なし |
痛み | なし~弱 |
麻酔 | ご希望により局所麻酔や静脈麻酔も可能です(オプション) |
ダウンタイム | 数日程度の赤み、軽いひりつきなど |
メイク | 施術後すぐに可能 |
シャワー | 当日より可能。患部は強くこすらないようにしてください |
副作用/注意事項
・腫れ
・痛み
・内出血
・違和感/つっぱり感/しこり(1カ月をピークとして徐々に改善)
・照射部の毛量の減少
・むくみ(1~3ヶ月)
・色素沈着(まれ,数か月で改善)
・しびれ(まれ)
・照射部の感染(非常にまれ)
禁忌
・妊娠中、授乳中の方
・体内にペースメーカーや植え込み式除細動器を使用している方
・ケロイド体質の方
・発熱中の方
・治療部位に皮膚炎、感染症、傷などがある方
ウルドライ価格
ウルドライ | 140,000円 税込 |
---|
ボンボンクリニックの安い上手い ウルドライ
BONBONCLINIC ボンボンクリニックの安い上手いウルドライにお越し頂いてる方には銀座駅から徒歩数分、アクセスしやすい美容外科、美容皮膚科クリニックとご好評をいただいております。東京は新宿、渋谷からも安いし上手いし銀座まで来ます!とお声を頂いております。関東は横浜や千葉などからもいらして下さる方もいらっしゃいます。